制服といえば?
制服といえば男子生徒は学ラン、女子生徒はセーラー服というイメージでしたが、ここ数年で制服にも多様性や個人の尊重という観点が加わり、性別の問わないブレザータイプの制服を選択する学校が増加しているといいます。
高校では、すでにブレザータイプの制服が浸透し、中学校でも急速にブレザー化が進んでいるのだそうです。ブレザー自体も進化し、多くの学校で家庭の洗濯機で洗える素材のものが採用され、男女でほとんどシルエットが変わらないタイプや、利き手によって前合わせを自由に変えられるものも登場しています。
ブレザーにするメリットとは
①暑さ寒さへの適応性
女子のセーラー服は、インナーに着込むことが難しいことから、冬場は上着を必要とします。一方、男子の詰襟は、着込むことはできるが手軽に上着を脱ぐようには取り扱 えません。ブレザーであれば寒暖に応じて調節しやすく、1年を通して快適に過ごすことができるようになります。
②中学生らしさの追求
そもそも詰襟学生服・セーラー服ともに大正から昭和にかけての旧制中学校(男子)や高等女学校において採用され普及したものです。100年あまり前の当時の学生らしさとして最適なデザインでしたが、性差などにとらわれることなく、多様な価値観に幅広 く適応できる選択性がありません。現代の中学生らしさに求められる多様性・機能性・ 快適性を重要視すれば、フォーマルな場面にも適するなど機能的であるブレザーが最適なデザインであると考えられます。
③保護者負担の軽減
成長に合わせ調整ができる構造であることから多くの生徒が3年間を1着で済ませられます。また、併売方式を採用することで従来の制服購入費と比較し安価に購入することが期待できると考えます。
まとめ
時代の流れに沿って常に進化している制服。制服は、誰もが一度は袖を通します。そんな制服だからこそより良いものになるように試行錯誤をして進化していったのですね。